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Dr.深堀のラジオde診察室 2021年1月30日 いじめ

海外ではいじめはあって当然という考えの下で対策して動いている国が多々あります。 日本でも最近いじめの認知件数は増えてきておりますが、早くそういった対策がスタンダードになってほしいという願いを込めて今日は、人はなぜ人をいじめるのかについてお話。   世の中いじめは必ずあります。いじめをする人は、常に標的を探しています。 では、いじめをする人の特徴は ①プライドが高いのに劣等感がとても強い 自分は劣っている、弱いと思うから周りに知られたくない、自分はその事実を認めたくない、自分の強さを周りに見せつけたい為、弱いものを見つけ攻撃し相手を困らせ優越感を得たい。 ②気が小さい。 自分に自信があり、肝が据わっている人は、弱い者いじめはしません。気が小さいからこそやり返される心配がない弱い相手を標的にし、一人では自信がないため徒党を組くみいじめを行う。 ③ストレスが溜まっている。 思い通りにいかない事を他人のせいにし、人に当たりストレスを発散解消する。 元々人には破壊欲求(タナトス)が存在していてこれがある相性に発動されるのがいじめです。 ④愛情に飢えている。 幼いころから愛されたという経験があまりない。 ⑤周囲の中で自分の権力や影響力を誇示しようとする心理。 いじめをする人は、「みんな平等という人間関係のイメージ」がなく、人間関係を「どちらが上か下か」を決め集団内で自分に逆らったらひどい目にあうぞと威嚇している。 ⑥人に苦痛や屈辱を与える事が好きなサディスティックな心理 むかついたから、いじめたことでスカッとしたというのはこうした心理。 ⑦他人の痛み・悲しみに共感することができないサイコパス的な心理を持っている。 良心の欠如・道徳感情の麻痺(罪悪感なしに行う) ⑧人をいじって笑いものにすることで人気者になろうとする心理 自身はたいして面白い人物でもないのに「皆の人気者になりたいとか、皆から注目されたい」という承認欲求が強い傾向 ⑨自分自身の人生の目標がないためにいじめをゲーム化する。   諸悪の権現は「不安」不安になると攻撃するか、落ち込むか、我慢して拳を握りしめるか不安を解消したいと心理が働く。不安だから自分を大きく見せようと暴力や暴言を吐く、不安だから愚痴を言い、不安だから仲間を見つけ人を攻撃する、それらが行き着く先にいじめがある。   では対処法 ①彼らの劣等感を刺激しない。 いじめをする相手は劣等感の塊です。否定しないといけない場合でもまずは、相手を肯定し、提案と言う形で話を進める。相手を否定しなくても攻撃される場合はまともに受けとめて攻撃しないように。   ②相手を褒める・頼る 自分を肯定している相手を攻撃するのは出来にくいもの 誰にでも一つは良いところがある。   ③距離を取る いくら努力しても人間関係を改善できない場合は、距離を取る。距離を置きにくい相手は極力必要最小限の接触に留める。人はあうあわないがある。   いじめは集団で行われることが多いのはなぜ 子供だけでなく大人も、集団になると冷静さを失ったり、罪悪感が薄れてしまい、道徳的に許されない行為を行ってしまうことがあります。集団心理や群集心理により行動や考え方は変わっていく。調子に乗ってしまったり、デモの暴徒化を招く原因にもなる。   集団になると他人をいじめる事に対する冷静さを失うのはなぜ ①集団の一因であると感じて強くなったと勘違いする。 ②罪悪感が希薄になる。 ③責任感が希薄になる。 ④多数派=正義という短絡的な思考が働くため、この正しさが暴走すると「この人は集団からすると不快だからいじめても問題ないよね。」といじめを肯定してしまう。「自分が行っているいじめ=正義の鉄槌」と歪んでします。   逆にターゲットになりやすい特徴 「暗い・良い子ぶってる・転校生・グズ・勉強が出来ない・勉強が出来て先生に気に入られている・帰国子女・もてるから・目立ちすぎる」つまり人とは違っている。   心理学的に言えばこの違いに大きな不安感を生む 少しでも違う要素を持った人が入すると集団のバランスが崩れて、その入ってきた子が非常に優秀だった場合、みんな一緒だった集団に勝者と敗者が生まれそれを防ぐために新参者を排除しようとする。それがいじめなんです。「一人ひとりの個性を重視せよ」と言いつつ実際は個性があることでいじめられる。いじめは現代社会の縮図   いじめとは無縁。つまり加害者被害者にならない為には 子育ての際、自我(自分自身)を育てって大切にする。しっかり育ってしていれば自分の言いたい事を相手にしっかり伝えられます。自分の精神的快楽のため他人をいじめたりもしません。自分を大切にすることは他人を大切にすることにつながる。 いじめを実行する人は、本当の人生の楽しみを知らないかわいそうな人   今週格言 「悔しい気持ちは判るが、仕返ししても、また仕返しされるからきりがない。それよりも、いじわるされるたびに親切にしてやったらどうだ。」byドラえもん

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