Ｄｒ.深堀のラジオde診察室　2025年12月06日　「クレプトマニアと万引きの心理背景」

## ■ クレプトマニアとは

クレプトマニア（窃盗症）は、**本人でさえ病気と気づかないことが多い“衝動制御の障害”** です。
欲しい物を得ることが目的ではなく、**「窃盗行為そのもの」から快感や解放感を得てしまう依存症** で、盗んだ物は使われずに捨てられたり放置されることもあります。

# ■ 万引きと窃盗の関係

* **万引きは犯罪であり、窃盗罪に該当する。**
* ただし、**窃盗（盗み）全体の中の一種類が万引き**であり、窃盗＝万引きではない。

# ■ 万引きを引き起こす背景（心理的・社会的要因）

万引き行為の背景には、次のような複数の要因が重なっている場合があります。

### **1. 貧困による「生きるための窃盗」**

本当に生活に困窮して起きる場合。

### **2. コントロール感の…..**

職場・家庭などで自分のコントロール感を失い、
**「自分で決められる行為」**として窃盗に走るケース。

### **3. 脅迫的窃盗（強いストレスの発散）**

高ストレス環境下で、
**不健康な現実逃避や一時的解放感**を求める形で窃盗が生じる。

### **4. 心の隙間を埋める…….**

寂しさ・虚無感を埋めるため、
**“欲しいのは物ではなく、一時的な感情の満足”**という状態。

### **5. 窃盗症（クレプトマニア）**

衝動が抑えられない依存症で、
**「盗む衝動」そのものが病的に強まっている状態。**

# ■ クレプトマニアの原因になりやすい状態

* 慢性的なストレス
* うつ病
* ….障害
* 過度なダイエットによる…..
* …..の蓄積
など、心理的・生理的な負荷が引き金になることがあります。

# ■ クレプトマニアの診断基準（代表的なもの）

1. **盗んだ物を……
2. **盗む直前に……が高まる**
3. **……の行為ではない**
4. **ほかの精神疾患（躁状態など）では…**

※ただ「欲しい物を盗み、回数を重ねている」のみではクレプトマニアとは言えません。

# ■ 「繰り返す万引き」は単なる犯罪ではない場合がある

万引きの裏側には、
深刻な心理問題・…..精神疾患が隠れていることがあります。

本人の意思だけで止められない場合は、
**治療の対象**と考える必要があります。

# ■ 相談できる場所

悩みを一人で抱え込まず、以下の支援機関に相談することが大切です。

* **精神科・心療内科（衝動性・依存症の治療）**
* **保健所の…..**
* **依存症の…….**
* **家族会（家族向けのサポート）**

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今週の格言
「自らを制し得ない者は自由たり得ず」byピタゴラス
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