2024.10.28
Dr.深堀のラジオde診察室 2024年10月26日「誹謗中傷の心理」
比喩表現ですら許せない風潮、ネット上に蔓延している誹謗中傷問題 

炎上そのものは確かに以前からあった、……が増え過ぎ、批判の対象に対する人への攻撃性が増し、寛容さが失われている。 

キャンセルカルチャー:特定の人物や団体の発言や行動を問題視し、集中的な批判を浴びせることによってその対象を表舞台から排除しようとする動き。 

コールアウトカルチャー:特定の人物を大勢の人の前で徹底的に責めることを指す 

 

コールアウトカルチャーの発想には、人は善か悪かしかなく、その中間がない。誰もが自分の行動の責任を取るべきことは言うまでもないことですが、間違いとコールアウトとの釣り合いが取れていない事例が数多く発生するようになって、もはや社会問題化している。 

 

ネット上で誹謗中傷を繰り返してしまう人の心理 

① 「自分独自の正義を振りかざして、……を主張したい」 

② 「マウンティングを楽しんでいる」人よりも優位に立ちたいという心理、…..自分の劣等感を和らげていける。 

③ ….が低い。 

④ …欲求の強さ 

⑤ 「ストレス発散」:昔だったら、著名人の悪口や批判などは、飲み屋で、井戸端会議やお友達との長電話なんかで発散されていた。今日、そうした人と人との現実的な交わりが希薄に….それは匿名と…..になっていくわけです。 

⑥ …..を楽しむ愉快犯:………が面白くて、そこには罪悪感や共感性はない。 

ネット上ではどうして誹謗中傷が過激になりやすい心理学的理由 

① 「….性化」:個人が…..という現象。匿名だから個人が特定される心配がないと思い込んでる。 

② 「….性化」:集団心理。人は、集団で………..極端な結論になりやすくなる。 

ネット上では、ひとたび批判のターゲットにされると、その攻撃性は瞬く間に拡散されて、……でも問題になってきているようです。 

ただ、そうした誹謗中傷に対して徹底抗戦すべく、….が認められると、いずれ名誉毀損や侮辱罪、名誉感情侵害といった内容の訴状が届いて、民事訴訟が起こされ、……要するに逃げ得は許されない。 

ネット上の誹謗中傷はデジタル・タトゥーとして…….みんなが知っておくことが大事。 

例えば野球なら友達同士で野球観戦をしながら好き勝手にヤジを飛ばしても法律が介入する話ではないが、公開の場であるSNSではそうはいかない、技術的に割と簡単に発信者を特定できるようになってきているということを皆さんあまり深く考えていない節があります。 

 

今週の格言 

『人間暇になると悪口を言うようになります。悪口を言わない程度の忙しさは大事です』by沢村貞子 

 

聞き逃された方は、ラジコ(radiko)

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