2024.2.26
Dr.深堀のラジオde診察室 2024年02月24日「人間関係のパワーゲーム」
パワーゲーム:ご夫婦やパートナー間あるいは友人との間で主導権を取るためにお互いに相手の弱みを探して争うことを指して使う用語。どちらかと言うと自己肯定感が低い男女が、相手より優位に立つことで自分の価値を確認することからパワーゲームが起こる。 

自己肯定感が低くなっているのは。 

どんな人間関係においても支配する支配されるといった関係になってしまいがち、人生初めての人間関係である親子関係は、基本的に支配する・支配されるといった関係ですよね。親に無条件に愛されて大切にされて育ったという確信を持てた人よりも、結果を出さないと認めてもらえないですとか、愛してもらえないという不安と共に幼少期を過ごした人は、人間関係の中で対等な関係を築くことができにくい傾向がある 

 

人は本来、誰かの意のままに扱われることは嫌なもの。他人の思う通りに。。。。。と思ってしまうため、どうしても支配する側に立とうとしてしまう。それが相手を支配したいという気持ちの背景にある。 

 

パワーゲームから脱出の方法 

ワーカホリックのグループのためのパワーゲームを降りるための10のステップ 

ステップ1:「認知」自分は、○○することへのこだわりから離れられず、。。。。。。 

ステップ2:「。。。」○○することへの執着は、。。。。。を理解する。 

ステップ3:「決心」今までの生き方を。。。。。。。 

ステップ4:「。。。」あるがままの自分を発見するために、今までの生き方を点検し、。。。。。。 

ステップ5:「実践2」自分が。。。。。、真の自己の発見に努める。 

ステップ6:「感得」偽りの自己の衣装の下に隠れていた。。。。。。。。 

ステップ7:「。。。。」今までの生き方の誤りが真の自己を見失い、傷つけ、。。。。。。。 

ステップ8:「改善の維持」自分の生き方の点検を続けて。。。。。。 

ステップ9:「。。。。。。。。」自分の命の自然な流れを実感するようになり、その流れに漂うことの落ちつきを楽しむようになること。 

ステップ10:「メッセージ」これら自分の経てきた成長のステップを、まだ○○することの努力に溺れている人たちに正確に伝えるということ。 

 

「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」というアドラー心理学の考え方、中でも特に課題の分離というものを再確認して身につけて頂くこと。 

 

「他人は変えられない」=「他人には期待しない」 

誰かに期待するというのは、他人の領域なのですから、他人のことを変えようとするのは、ものすごく疲れますし、まず不可能と言ってもいい、だから、いっそのこと期待しなければいいんです。むしろ、ご自分の責任のある領域にだけ焦点を絞って自分の出来る範囲でやってみるようにする。相手にこうあって欲しいという期待を捨ててしまうと、不思議なことに相手のほうが勝手に都合よく変わり始めるということは現実によくあることですからね。『健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。。。。。。。。。。と割り切れると、とても楽になる。要するに、人に期待しないでいると、。。。。。。。が増えるはずですからね。 

 

今週の格言 

 『変えるにはリスクが伴う。変えなければもっと大きなリスクが伴う』byジョン・ヤング 

 

参考:『自分のために生きていけるということ~寂しくて退屈な人たちへ』斎藤学著 だいわ文庫

 

聞き逃された方は、ラジコ(radiko)

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