夜眠れないと悩まれている方、いわゆる睡眠障害をお持ちの方は、日本人の3人に1人と多い。
睡眠薬を服用しはじめたおかげで良く眠れるようにはなったんだけど、睡眠薬を飲まないと不安で、毎日かかさず飲むようになってしまった。できれば、睡眠薬に頼らず自然に眠れるようになれたらとまた違ったお悩みをかかえている方も多くいらっしゃるかと思います。特に外来診療で良く耳にしますのは、不眠で苦しんだことのない周りの人たちから「睡眠薬なんてあまり飲むと良くないよ」ですとか「早く止めんしゃい」なんて無責任なことを言われて、早く止めたいと焦っている方が多い。しかし、どのような場合も睡眠薬を減らさなければいけないということではないが、ある程度不眠症状が良くなったら、やっぱり徐々にでもいいので睡眠薬を減らすことを考える方が良い。
睡眠障害が治ったらなるべく早めに睡眠薬を辞めた方が良い?。
もちろん言うまでもないことです。でも、その判断はとても難しい。
睡眠薬を急激に止めると離脱症状といって、……….ことだってあります。ですから、自分勝手に薬を中止することは辞めて頂きたい。また、逆に、今の薬が効かないからと………に陥りやすいのでたいへん危険です。
睡眠薬の副作用:頭痛やめまい、肝臓の機能障害、疲労感、記憶障害など。
人はなぜ、睡眠薬に依存するのか?
精神的依存:薬を飲まないと不安だからとつい飲んでしまう。
今まで、なかなか寝付けなかったり、……..に解放されてしまうことで、なかなか薬が辞められなくなるということですね。
身体的依存:薬を飲まないと……….に薬を止めたくても止めることが出来ない。
睡眠薬を飲み続けると、……….身体が覚え込んでしまうんです。このため、夜眠れるようになってきたからと睡眠薬を辞めると、脳が薬がない異常事態だと感知して、…….などの症状を起こしてしまうんです。
我々の身体には、慣れという機能が備わっています。これは、薬についても言えることで、………、今まで以上の量の薬が必要になってきます。薬の量が増えれば、当然、副作用も出やすくなるリスクが高まります。
市販の睡眠改善薬は、病院で処方される睡眠薬とはちょっと違った作用で眠気を引き起こすんです。鼻炎や皮膚の痒みなど……、副作用として眠気が起こる。この抗ヒスタミン薬の副作用を利用して作られたのが市販の睡眠改善薬。
市販の睡眠改善薬は、実はすぐに……..特徴があり、やっぱり中等度から重度の睡眠障害の方には殆ど効きませんのでね、安易に手を出すのはどうかと思います。
高齢の方に不眠症が多いのは?
高齢になると心身の不調を感じやすくなります。それらによる心理的ストレスや、睡眠と………など様々な要因が重なってくるからです。
不眠症は認知症の原因。
高齢者に多い……では、約40%に何らかの睡眠障害があることが分かっています。アルツハイマー病は……….が脳から洗い流されていく。それに対し、不眠症の人は………..、脳内で……….が小さくなることも最近の研究で分かってきてます。
ただ、昼寝が長すぎると認知症のリスクを高める。「スタンフォード式最高の睡眠」の著者である西野先生によりますと、1時間以上昼寝をする人は、…….が2倍も高くなるそうです。2時間以上の昼寝で認知症リスクが……。
睡眠薬の上手な辞め方
睡眠薬の辞め方には幾つかの方法がある。
置換法
睡眠薬には、超短時間型、短時間型、中時間型、長時間型と4ッの種類に分類されてる。
一般的に、効果の持続時間が短い薬ほど、中止した際の反跳性不眠が強くなると言われています。この副作用を防ぐために、………..にと変更していく。
漸減法
「だんだん減らしていく」と言う意味で、……….いくということです。
隔日法
まずは………を少しずつ延ばしていく方法がいいでしょうね。もちろん、眠れない日には頓服的に服用しても問題ないんです。このようにして……辞められる方もいらっしゃいますからね。
睡眠薬だけに頼らず寝る方法
運動や食べ物、環境調整といった対策を同時にやって頂く。
睡眠薬の減量・中止は、急がば回れで、決して焦らないことです。それと、睡眠薬の減量や中止は、自己判断ではなく必ず主治医と相談しながら行うことが重要です。遠回りのように見えても、無理をせず身体と相談しながら少しずつ減らしていくことが睡眠薬中止への近道です。
「睡眠薬を飲んでも眠れない」という方の多くは服用時刻に問題がある場合が殆どなんです。
そういう方は、……早い時間帯に睡眠薬を…….が多い。これでは睡眠薬の効果は十分に発揮されない。人の体温というものは………は睡眠禁止帯とも呼ばれている。この時間帯に……..の睡眠欲が高まる12時過ぎにやっと眠りに入っただけ。
「もう何時だから寝なければならない」ですとか「もう何時なのに眠れない」などと、眠りにつく時刻にこだわるのはよくないのですね。時計の針ではなくてご自分の体内時計に従って頂きたい。
今週の格言
『ゆっくり行く者は、健康にそして遠くまで行く』byイタリアの諺
聞き逃された方は、
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