梅毒はここ数年で約半世紀ぶりの高水準に増え2022年11月1日に感染者数が1万人を超えてしまった。
梅毒:梅毒トレポネーマという細長いらせん形の細菌によって全身に症状が出る性感染症。コロンブスが。。。。。。。、日本では最初1512年に発見されました。
近年、爆発的に梅毒が増加している原因には、。。。。。。。をしていることが感染拡大の大きな要因になっているとの見方が多い。昨年2022年の都道府県別第2四半期、要するに4ヶ月間の届け出数は、全国で3033人、そのうち福岡県は日本全国第4位の137人(2022年第4四半期届け出数174人)だった。
男性と女性差では、20代の若い女性の患者さんが特に急増している。女性の場合は、。。。。。。深刻なこと。
神経梅毒という中枢神経に病変が起きて今でいう認知症のような症状をきたす。
母体が無治療の場合、40%は流産や死産となり、無事に出産できた場合でも梅毒感染による障害が見られることがありまして、これは先天梅毒と呼ばれる。
梅毒の感染経路となる性的接触は、粘膜や皮膚から容易に感染するため、。。。。。。。など性的な接触すべてが含まれます。
キスだけでも感染することがある。性交渉以外にも、。。。。。を知らないまま接触して移された患者さんもけっこういる。
梅毒にかかっている人と一緒にお風呂に入ったり、梅毒の人が入った後の湯につかること自体は感染リスクは少ない。(皮膚の表面は角質という層で覆われ、さらに外側には皮脂膜が存在します。健康な皮膚からはまず梅毒トレポネーマは侵入できない)。入浴時の感染リスクとしては、可能性があるとすれば、肛門周囲に病変がある人が座ったバスチェアにすぐに座って肛門などの粘膜が接触した場合。ただ、それも座る前に洗い流せば確率は下がり、浴槽につかることで感染するリスクとなると限りなくゼロに近い。
感染してしまった場合(第1期から第4期までのステージがある)
第1期(感染してから3ヶ月)
約3週間後くらいから、。。。。。などに初期硬結という硬いしこり(丘疹性梅毒疹)やただれができます。それらはだいたい痛みや痒みはないことが多くて、感染した部分に近いリンパ節が腫れる事がある。いずれも単発ですし、数週間で自然に消えてしまう。
第2期(3カ月以降)病原体は局所から血液中に浸入して増殖し全身に広がっていき、。。。。。1~2cm大の目立たない淡い紅色斑です。これも数週間後に自然消失しますが、。。。。、手足に現れ、発熱などの多彩な症状が出る事もあります。皮膚や粘膜に皮膚症状が出る梅毒のケースを顕症梅毒と言いますが、実際は潜伏梅毒といって症状が表に現れない場合も大変多い。
第3期(3年以上)結節性梅毒疹や皮下組織にゴム腫などが発生する。
第4期(10年以上)大動脈炎、大動脈瘤あるいは脊髄癆、進行麻痺などの症状が現れます。
梅毒の第4期になって出現する神経梅毒は、主に大脳、小脳、脳幹、脊髄といった脳の実質に。。。。。。。といった症状が出現します。また、記憶の障害や思考力の低下、妄想などの症状も進みますので、認知症のように見えることもあります。そして症状がさらに進んで末期になりますと全身の麻痺が出てきますね。
認知症と誤診されることもある。
物忘れを訴えて受診した患者さんの場合、認知症ばかりを疑うのではなく。。。。。。といった身体的な診察も大事になる。血液検査も欠かせない。
脊髄癆:梅毒に起因する中枢神経系統の慢性疾患のことで。。。。。。、患者さんは日常生活にまで支障がきて、やがて死に至るような非常に深刻な症状を引き起こす。
梅毒の検査に血液検査は6週間後には血液検査を受けるようにされたらいいですね。
そうした検査は皮膚科、感染症専門の科、泌尿器科、産婦人科、地域によっては、保健所で、匿名無料で検査できる。
梅毒というのは治療すればきちんと治るペニシリンが普及して以降、第4期梅毒も第3期梅毒も殆ど見られなくなった
ペニシリン系の。。。。。第3期まで症状が進んでいたとしても、1週間間隔で3回ほど注射するだけで効果が得られます。
ペニシリン系のお薬にアレルギーを持つ方には塩酸ミノサイクリンというお薬があります。
梅毒の予防に有効なワクチンはない。ペニシリン系の。。。。。が免疫までは獲得できません、再度感染した場合は再び発病し、他の性病にもかかりやすくなる。
梅毒の予防の基本は、。。。。を避けること、。。。。を使用することです。ですが、コンドームだけでも百%防ぐことはできません。
今週の格言
『正直であることが最高の手段だ』by野口英世
聞き逃された方は、
ラジコ(radiko)で