2020.12.28
Dr.深堀のラジオde診察室 2020年12月26日 2020年10大ニュース
第10位「鬼滅の刃の空前の大ヒット」鬼=人間
凄惨な事件を起こす人間が大勢いて、事件後犯人はどうしてあんな事をしたんでしょうかと分析されることが多いですが、突き詰めれば「その人なりの筆舌に尽くしがたい悲しみが人間を鬼に変える」のではないか、そのことを物語では見事に描ききっている。
第9位「TOKIOの山口氏がバイクの酒気帯び運転で車に衝突して現行犯逮捕された」アルコール依存症は本当に怖い。今年はコロナ渦の中、オンライン飲み会等のお酒の量が増え依存症の一歩手前になる方も増えてきた。他人事ではない。
第8位「ALSをわずらった女性の嘱託殺人で医師2名が逮捕」
尊厳死の正当性を訴えていたが、自殺を考えている方の中では「心の視野狭窄」と言うものが起きている。絶望的な考えにとらわれ周囲の事柄に考えが及ばない。知らないうちに精神疾患にかかっており、脳の機能が低下し判断力が落ち自殺以外の解決法しか考えられなくなっている場合がある。この方もそうなっていた可能性は否定できない。
第7位「木村花さんネット誹謗中傷を受けたことが原因で自殺」
テレビやバラエティで作られたリアリティと現実が区別できない。SNSで誹謗中傷する人の心理は、自分のストレスを発散する目的で人をいじめる快感を味わいたい人達。
二度と犠牲者を出さない為にも、ネットで配信する一人ひとりが各々の情報発信には重大な責任を伴う。どんな内容であれ相手への最低限の敬意だけは忘れない。
第6位「蔓延する薬物汚染」
芸能界だけでなく一般の方も増えてきている。若年層の増加が顕著。
第5位「コロナに影響されたスポーツ界」
第4位「マークイズで女子刺殺事件」15歳の少年が身勝手な欲望のため女性の命を奪い小児を人質にとろうとした残忍きわまる事件。ニュースを見た同じ世代の小児は、他人が受けた強いストレス体験でも自我が弱いため自分の体験のように脳の中に取り込んでしまい繰り返し想像することで脳が傷つくことがある。「追体験」
第3位「新型コロナウイルス感染症による集団パニック」一人の不安定な精神状態が集団に伝搬してパニックになる。マスクやトイレットペーパーの買い占め、悪質なフェイクニュースやデマ、感染した方や病院や医療従事者に対するいわれなき誹謗中傷
第2位「相次ぐ自殺」8月は15.3%・9月は8.6%増加
自殺を引き起こしている真犯人は、「自殺衝動」 死にたいと思ったら30分だけやり過ごすことが重要(身近な人に話を聞いてもらう。)
第1位「Withコロナによる生活様式の激変とメンタルヘルス不調の増加」
ソーシャルディスタンス=人とのつながりや連帯を遮断する方向
自粛の結果何気ない日常生活が奪われてしまったという喪失感や閉塞感
生活や経済的な不安や心配。
一日も早くワクチンが実用化され安心感とともに元の生活が戻ってきてほしいものです。
今週の格言
「何のために生きているのか」だと行き詰まる。「何かの為に行かされているのか」と考えると、やるべきことが見えてくる」