2020.11.23
Dr.深堀のラジオde診察室 2020年11月21日 恐怖症
恐怖と不安は異なる 恐怖症の定義:特定の物や状況・環境に対して過剰なまでの恐怖や不安を感じてしまうものを指します。国民4人に一人の割合でいるといわれている。そのうち80%は治療可能   恐怖症は200種類以上で主に5つに分類される。 1.動物型(蟻・蜘蛛・爬虫類・昆虫・魚・馬・犬・猫・寄生虫) 2.自然環境型(嵐・風・雷・森林・花) 3.血液・注射・外傷型 4.状況型(高所・閉所・暗所・飛行機・エレベーター・橋) 5.その他の物(不潔・嘔吐・先端・男性・女性・電話・姑・料理・子供・外国人・脂肪・アゴ等) 恐怖症の例 脂肪恐怖症:体に脂肪がつくのを敏感になっており、食べ物に含まれる脂肪の量が気になり極端に避けるようになる。 アゴ恐怖症:体重が増える事を極端に敏感になり、太ること象徴の2重アゴ・割れたアゴになることで顔の美しさが大きく損なわれることに恐怖感を覚える。 美人恐怖症:常日頃自分に容姿に劣等感を感じ、美しい人が近づくと吐き気や呼吸が荒くなる。近づいて来たらその人が年を取った姿を想像すると落ち着く場合がある。 人形恐怖症:人形の瞳に恐怖を感じる。しゃべらない不気味な存在 風船恐怖症:いつ破裂するか(自然災害を恐れるのと一緒) 巨像恐怖症:巨大な仏像や銅像などの巨大なものに対し過度に恐怖を感じてしまう。 広空間恐怖症:閉所恐怖症の反対で広い空間に恐怖を感じる 良い知らせ恐怖症:人生良い事ばかりでない(物事を悲観的に考える) 黄色恐怖症:危険を表す象徴(赤もある) 治療法 時間はかかるが、専門家の指導のもとでお薬を使い恐怖に慣れていくようにすると、うまく付き合って生活が出来る範囲に落ち着いていかれます。 薬:過敏になってしまっている偏桃体の機能を和らげるお薬(時間がかかる) 精神療法(認知行動療法・暴露療法):恐怖の対象に少しずつなれ、海馬に「新しい記憶を塗り重ねていく。」 イメージ療法:恐怖を感じる場所を安心できる場所や落ち着ける場所に。。対象物に対する恐怖は良い記憶や良いイメージに。。。「イメージを転換させることで恐怖心を克服できる」 一番いいのは薬物療法と精神療法の併用 ガムをかむ・胸を張る・腹式呼吸なんかもいいですよ 今週の格言 「恐怖の為にやれなかったことを何とか実行し成功した体験を積み重ねる事ができたならば、誰でも恐怖に打ち勝つことが出来ると私は信じている。」byエレノア・ルーズベルト
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