ミュンヒハウゼン症候群(虚偽性障害):ほら吹き男爵の異名を持ったドイツの貴族ミュンヒハウゼン男爵にちなんで命名されたもので医学的に認知された精神障害の一つでして、仮病即ち詐病とはまたちょっと違う。この症候群の患者は、自らの身体に害を及ぼすか病的な症状を偽造し、医療機関で治療を受けることを繰り返す。この行動の背後には、他者からの同情や注意を引きつけたいという強い動機がある。
詐病:お金や休暇など何かしらの経済的、時間的利益を得るのが目的ですので、手術や検査といった大きなリスクのある行為は避けたがる傾向にある。ミュンヒハウゼン症候群の場合、………..をむしろ積極的に要望する傾向が強い。
いわゆる世間で言われている「かまってちゃん」と似ているようですが、幾つかの点で大きく異なるんです。まず、深刻度の面で、……が社会的問題ともなります。一方、かまってちゃんの行動は、心配させるような言動やSNSなどの情報発信を中心とすることが多く、直接的な身体的危険は少ない。また、原因についても、ミュンヒハウゼン症候群は……..が影響していると言われてます。
ミュンヒハウゼン症候群の患者には…….症状が軽くなるどころか、むしろ悪化する、検査結果で異常なかったり…….、患者が医療についてけっこう知識がある、診断検査や外科的処置を受けるのに……病歴がある、医師が家族や過去に治療を受けた別の医師に話を聞くことを嫌がる等々のことがあれば、ミュンヒハウゼン症候群ではないかとの疑いが持たれます。
原因:まだ分かかっていませんが、幼少期に……..もあります。その他には、発達障害であったり、パーソナリティ障害がその背景にあることもあります。
周囲の関心を引く方法として、自分自身をわざと傷つけたりするのは、………自尊心を高めたり維持しようとしたりするためだと言われてます。
ミュンヒハウゼン症候群の人は自己肯定感が低かったり、対人関係が不安定なため、自尊心や自分に対する関心を高める手段として病気を作り出してしまう。
ミュンヒハウゼン症候群の治療は難しくて根本的な治療法は確立されてない。まず大半の患者さんは精神科ではなくて、内科や外科といった診療科を受診されます。そして、……症状は逆にエスカレートしていく。最終的には医師が進んで行える医療行為の範囲や能力の範囲を越えてしまう。それに対して…….担当の医師あるいは病院そのものを替えてしまう場合が多い。
精神科の受診を促す際には、本人の自尊心を損なわないような工夫が必要であることは言うまでもありません。とにかく、…….にも大きな影響が出てきます。そのためなるべく早目に精神科医へのコンサルテーションを要請することが重要です。
専門的な治療としては、精神療法や心理療法的アプローチが有効とされています。
代理ミュンヒハウゼン症候群:自分自身で病気をつくるミュンヒハウゼン症候群において、傷つける対象が庇護している近親者である精神疾患のことです。主な対象は自身の子供であるケースが多く、献身的に看病や介護をする自分へ周囲から同情されたり称賛されている状態が心地よく感じ、薬などを用いた隠れた虐待行為をする精神疾患。
患者の目的は傷害行為自体ではなくて、……….再犯率はほぼ100%であり、狙われた者の致死率は最大で30%にも上るとされている。
親が子供の病気を装うといったことは通常は考えられないことですから、周りの人にとっては、………無理やり病気の状況を装うような病気が実際に事件として報道された事例はたくさんある。
代理ミュンヒハウゼン症候群によって……..病状が一向によくならない、…が子供の側にいないと症状が軽快する、………通常ならかなり不安を覚えそうな状況でも….が全く動揺しない、子供に出ていた症状が深刻な時には平静でいた…がそれが良くなるとなぜか動揺するといったことで気づかれるようですね。
代理ミュンヒハウゼン症候群は、患者自身も自分の問題行為に気付けていないことが多い。親子の心身の健康を守るためにも、この病気をいかに早く発見し、心理療法など必要な治療を始められるのかが大きな課題です。
今週の格言
『すべての不幸は未来への踏み台に過ぎない』byヘンリー・ソロー
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