添付文書とネットの情報に踊らされてはいけない
緑内障及び認知症と薬の関係
緑内障:徐々に視野が狭くなってくる目の病気でして、失明原因の第一位と言われています。緑内障の初期段階で起きることは、「欠ける部分が黒く欠けるのではなくてボンヤリしてくる」からなんです。ボンヤリした状態ですから自覚ができない。
ボンヤリは見えますから、視力検査はパスするんですね。
Q:お薬の中で緑内障の患者さんに使ってはいけないとなぜ添付文書に書いてあるのでしょうか?
A:緑内障にかかっていると、飲めないお薬は、風邪薬、咳止め、抗ヒスタミン剤、睡眠薬、胃薬の一部などですが実際は一部の人を除いて、何も心配はいらない。
お薬は、副交感神経を抑制する作用を持っていてこの作用が、目の隅角をせばめて眼圧上昇がおこると考えられるため。
実は緑内障は閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障の2つに分けるられる。
閉塞隅角緑内障はよろしくないが、緑内障に一番多いタイプ開放隅角緑内障の場合は、そんなに眼圧も上昇しませんし、仮に一時的に少し眼圧が上昇してもすぐ元に戻る。
添付文書に緑内障禁忌と書いてあるのはあまり合理的ではなくて、実際には不要な脅しになってしまっている。
Q:睡眠薬は認知症を発症させる割合が高くなるというのは本当なのか。
睡眠薬は大丈夫です。
不眠症の方は、そうでない人の5~6倍以上認知症のリスクが高まると言われています。このアミロイドβ蛋白は、睡眠をとっている間に脳の中で掃除される。そうした悪い物質が、眠れなければ掃除されずどんどん溜まっていってしまう。
認知症を防ぐためにも睡眠導入剤の服用をむやみに恐れる必要はない。ただし医師の指示を越えた用量や3種類以上を長期間続けるのはやっぱり良くないですね。
今週の格言
『真実を求めるためには、人生の中で一度はあらゆるものをできうる限り疑うことが必要だ』byデカルト
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