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Dr.深堀のラジオde診察室 2025年2月8日「イメージや情報に左右される人間の危うさの元にあるアンコンシャス・バイアス」

イメージや情報に簡単に簡単に左右されてしまう人間の危うさ 


 


私たちが何かを見たり、聞いたり、感じたりした時に実際にどうかは別として、「無意識に“こうだ”と思い込むこと」があります。こうした現象のことを心理学ではアンコンシャス・バイアスという。
 


アンコンシャス・バイアス:無意識(アンコンシャス)と先入観や固定観念、思い込み(バイアス)といったものが組み合わされた言葉。日本語では、「無意識の思い込み」ですとか、「無意識の偏見」、「無意識の偏ったものの見方」など、様々な言葉で表現されている概念で、我々の日常生活に溢れかえっているものなんです。 

例えば、「親が単身赴任中なんで…」=父親って思うが、……..勝手にイメージしてしまいます。 

我々は、過去の経験や……..の見方をしているということなんです。 


 


例えば我々はよく「世間体が悪いから」とか口にしたりしますが、この世間体っていったい何でしょうか?我が国では、………皆が皆、その世間体という思いこみに支配されてるんです。 


 


思い込みの度合いがどれほど強いのかを測るテスト 


1番「子どもが……」 


2番「その場の空気には水を差さない方がよい」 


3番「…..を聞くべきではない」 


4番「デートでは男の方がおごるべきだ」 


5番「相手の…..を変えるのは当然だ」 


6番「社員や生徒の不祥事に上司や校長が直接関係なくても謝罪するのは当然だ」 


7番「皆が…….はおかしい」 


8番「外出前に髪やお化粧など身だしなみを整えるのは当然だ」 


9番「…….をするべきだ」 


10番「大人になったら、結婚して子どもを持つべきだ」 


皆さんは幾つ当てはまったでしょうか? 

…個以上当てはまったら、常識に縛られている 


この無意識の思い込みは、我々の人生や生活や考え方など…….に発展したりすることだってあるんですね。 

アンコンシャスバイアスにうまく対処する 


第一歩は、まず自分自身がこれまでの経験や思い込みに振り回されていないかどうかを確認し、相手に不快な思いをさせていないか日頃から注意する 


人間は………。中にはきっと、「自分には、無意識の思い込みなんてないんだけど…」などと言う人もいるかもしれませんが、それこそがアンコンシャスバイアスの一つなんです。 


 


克服できる対策 


1 こまめにメモを取る。 


「こうあるべきだ」と思ったことをメモし、「なぜ自分はこう思ったのだろう?」と見直すことで思考の癖に気付くことができます。 


2「意識して……」 


先入観や思い込みというものは、……..が生き生きとありのままの姿で活躍できる社会に変わっていけるでしょう。 


 


エコーチェンバー現象 


SNSが発達した現代において誰しもが陥りやすい現象。 


SNSでは、……同じような情報ばかりが耳に入ってくるようになります。そして、その情報がいつの間にか絶対的な真実だと思って信じ込んでいくようになっていく。このような状態をエコーチェンバー現象と呼ぶ。 


その中では自分の意見や思想に対する確信が増幅され、あたかも世の中の一般的な正解であるかのように誤解をしてしまうようになる。 


 


自分と同じ価値観を持った人が集まる「心地よいコミュニティ」に所属すること自体が問題というわけではない。問題点は、…..が間違っていると思えてくること。これは、認知心理学や社会心理学で言うところの確証バイアスと似ています。「確証バイアス」とは、何らかの思い込みがあると、それを立証するための情報ばかりに目が行ってしまい、そのことによって「元々あった思い込みが正しいものである」という認識をさらに助長してしまう“思考の歪み”のこと。 


 


エコーチェンバー現象と似た意味の言葉として、「フィルターバブル」と「サイバー・カスケード」というワードもあります。 


「フィルターバブル」:ネットのアルゴリズムによって分析された情報ばかりに触れている状態を、一人ひとりが情報の泡に包まれていると表現した言葉なんです。「YouTubeで自分が興味のある関連動画ばかりを視聴すること」などが例として挙げられる。 


サイバーカスケード:同じ考えや思想の人々がネット上で強力に結びついた結果、異なる意見を一切排除した閉鎖的なコミュニティを形成する現象。これは、いつかお話しした集団極性化の一種と言われています。集団極性化とは、集団心理の仕組みの一ッでして「リスキー・シフト」とも呼ばれるもの。 


 


集団極性化が……とことんまで追い込まれてしまいます。 


ネット上には、一生かかっても把握できないほどの多様な情報・意見・感想が溢れ返っています。そのため、…….エコ-チェンバー現象が生じて、断絶や分断に繋がっていく。 


 


エコーチェンバー現象対策 


例えば、XやInstagramなどのSNSでの自分の投稿に対して、沢山の「いいね」や「リツイート」が成されると、自分の投稿内容が正当な物だと思ってしまいます。このように、SNS上で………、つい思い込んでしまいます。でも、これらの情報は、すべてアルゴリズムで最適化されたフィルターバブルの状態で流れてきた偏った情報。 


 


「エコーチェンバー現象に陥っていないか?」と自分自身を客観視する。………..を認識する。因果関係と相関関係の違いを理解し誤った解釈をしないことなど。 


 


要するに…..を鵜呑みにしないようにしましょうということ。 

エコーチェンバー現象やサイバーカスケード現象は、世界や人類の分断や断絶に繋がってしまう危険性が大いにありますので、その問題点を認識して、しっかりと対策することが大切だし、とても重要。 


 


今週の格言 

『人間は理性的な存在ではなく、自分で意識していない過去の経験によって作られた潜在意識を持ち、無意識に動かされている』byジークムント・フロイト 


 


聞き逃された方は、ラジコ(radiko)

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