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Dr.深堀のラジオde診察室 2021年3月27日 災害心理学と最近の災害時対応の常識

災害にあった人が起きる心理 ①凍りつき症候群 ②正常性バイアス ③多数派同調バイアス   ①凍りつき症候群とは 人は災害に見舞われたとき3つのカテゴリーに別れる。 A:10~15%:落ち着いて行動する。 B:15%:我を失って泣き叫ぶ人、パニック状態 C:70~75%:ショック状態に陥り呆然として何もできない   これらの内Cが凍りつき症候群。突発的に災害や事故の直撃を受けた時、脱出や避難できるチャンスが十分あるにもかかわらず、避難が遅れて犠牲になる主な要因は脳がその出来事についていけないからだと言われている。心の緊急スイッチと言うものはなかなか入らない。とっさに逃げられないのはそのせい。   ②正常性バイアス 災害が起きても、こんなことが起きるはずがない。何かの間違い・訓練ではないか等思い込んでしまい。緊急事態のスイッチが入らない。 人の心を守る安全装置・自分だけは大丈夫と期待する自己別在の心理。   ③多数派同調バイアス どうしていいかわからない時、周囲の人と同じ行動をとることが安全と考える。   「人は自分にとって不都合な情報を無視するようにできてる。」脳は、日常がずっと続くものと考えている。大切なのは、「日常から非日常」「平常から非平常」へ心をすぐに切り替える訓練が必要。   災害時の対応現在と過去の違い。 激しい地震に襲われた場合。 「すぐに外に出る」だったのが、「家の中にいる。」 現在は、耐震基準が変更され頑丈になっている。 家の中の安全な場所は。 「トイレやお風呂場」だったのが、「玄関」もしくはその場にしゃがみ込む、ただし家具や冷蔵庫の固定など事前準備はしておく。 トイレやお風呂場には柱が入っていたが現在は入っていない。下手すればドアが歪み出れなくなる。 地震が起きた時ガスコンロの火は消しに行かなくても自動で消化する。火の始末は揺れが収まってから。 お風呂の水はためておかない。菌が繁殖してしまい、感染症等の原因になる。トイレの水も流してはいけない。下水管の破裂している可能性がある)飲料水は日ごろから備蓄を。 外では、公園以外で最も安全なのはガソリンスタンドの中が安全。 防災グッズ。 ポリ袋:合羽、保温シート、バケツの代わり、汚物やごみをためれる。 ラップ:食器、ロープの代わり ラジオ・ライト・充電器・薬 枕元には靴やスリッパ:ガラスやがれきから足を守るため。   今週の格言 「最大の災害は自ら招くものである」byジャンジャックルソー

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