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2005年1月1日(土)
睡眠時無呼吸症候群について
2003年2月26日JR山陽新幹線の運転士氏(33歳)の『居眠り運転事故』で、にわかに着目された睡眠時無呼吸症候群という病気をご存じでしょうか?
 この病気は、睡眠障害の一種で、眠っている間に何度も呼吸が止まる病気です。患者さんは、睡眠中、呼吸が止まるたびに目が醒めてしまうため、熟睡ができず睡眠不足に悩まされ、そのために日中眠くてたまらなくなるのです。この病気の患者さんの交通事故率は、健常者の7倍にも及び、また有病率は中高年者の実に5%までに及ぶ、たいへん患者数の多い病気なのです。
 特に太っている方、いびきが大きい方、顎の小さい方は要注意です。放っておくと、患者さんご自身が心筋梗塞や狭心症、高血圧、不整脈、脳梗塞などの脳血管障害などの合併症を引き起こす危険もあり、また社会的にも迷惑をかけてしまう可能性があります。
 要注意の方および『昼間眠くて仕方がない』とお感じの方は、是非一度検査を受けてみられることをお薦め致します。検査は簡単です。一度外来を受診して頂き、夜間ご自身で取りつけていただく装置(スリープテスターと呼ばれる簡便な装置)のご説明をします。その後帰宅して、装置をつけて夜寝て頂きます。翌日装置を病院にお持ち頂ければ数日で解析結果が出ますので、結果に沿ったご指導や治療内容をご相談させて頂きます。
 2004年3月には、羽田発山口行きの全日空機のパイロット氏(50歳)もこの病気にかかられていて、飛行中居眠りをするという恐ろしい事件も起こったばかりです。このような事態を繰り返さないためにも、皆さんもどうぞ一度チェックをされておいてくださるようお願い申し上げます。